2015年2月7日土曜日

酒に強いかは遺伝する 自分で簡単に調べる方法も

お酒に対して強い人と弱い人は、遺伝子レベルで決まっている。アルコールを分解する酵素のタイプで、強いか弱いかは決まってしまう。

「鍛えれば、お酒に強くなる」「飲み続けると、だんだん強くなる」は本当ではない。だから、渡そうとした杯に対して、「私は弱いので」と断られたとき、それ以上強要するとハラスメントになる。

お酒を飲んで気分が悪くなるのは、アルコールを分解してできるアセトアルデヒドが原因。このアセトアルデヒドを分解する酵素が「アルデヒド脱水素酵素」。

この酵素の強さ(活性)は、遺伝子の組み合わせによって決まっている。お酒に対して強い人は、アセトアルデヒドを分解する力が強い酵素を持つ。一方、お酒に弱い人の酵素は分解力が弱い。両親ともお酒に強ければ、間違いなくお酒に強くなる。

お酒に強いかどうかは、簡単なチェック方法でできる。パッチテストというもの。

まず、ガーゼ付きのバンソウコウに、市販の消毒用アルコール(焼酎くらいのアルコール濃度の飲料でもよい)を数滴しみ込ませる。上腕の内側に貼ります。

7分後にはがし、はがした直後(5秒以内)に、ガーゼがあたっていた部分の肌の色を見る。はがしてから、さらに10分後に、もう一度肌の色を見る。

あなたの場合、以下のどれでしょうか?
  1. 肌が、はがした直後に赤くなっている。(お酒が飲めないタイプです)
  2. はがした直後は赤くなっていなかったが、10分後には赤くなっている。(お酒が弱いタイプです)
  3. 肌の色に変化がない。(お酒に強いタイプ)
肌が赤くなるのは、アセトアルデヒドの蓄積で毛細血管が拡張するため。お酒の強い人は、アセトアルデヒドがすぐに分解されるので、赤くなることがないわけです。

日本人の場合、1,2,3のタイプはそれぞれ、4,  40,  56%の比率になる。一方、白人や黒人では、タイプ3のみで全員強い。

二日酔いにならないために、お酒を飲む前にすべきこと(ココ)、飲んだ後どれくらいでアルコールが抜けるか(ココ)などについては以前に書いたのでご参考ください。


パッチテスト




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