2015年2月20日金曜日

胸の大きい人は肝硬変かも

男性で、女性のように胸が大きくなる症状を「女性化乳房症」という。いろいろ原因は知られているが、その1つがお酒の飲み過ぎ。お酒をよく飲む男性は、女性化しやすい。

胸が大きくさせるのは、「女性ホルモン」。女性ホルモンは、もちろん女性の体で胸を大きくする働きがある。じつは、女性ホルモンは男性にもある。

女性化乳房症を起こしたヒトの尿中の女性ホルモンを測定してみると、通常の倍以上あることがわかった。

ところで、女性では女性ホルモンは卵巣で作られるが、男性の場合、精巣で作られた男性ホルモンが、血液に乗って全身に運ばれ、筋肉や皮膚などで一部は酵素の働きで、女性ホルモンになる。

このような女性ホルモンは、血液に乗って最終的に肝臓に行き、通常そこで分解される。アルコールを飲んだ後では、肝臓の機能が弱り分解が進まず、体内に滞留することになる。

アルコールを常飲して肝硬変になると、女性ホルモンの濃度はさらに上がる。これが、女性化乳房症の原因だ。女性ホルモンは男性の胸も大きくできる。ニューハーフの方は女性ホルモンを投与して胸を大きくしているわけだ。

というわけで、女性化乳房は、肝硬変のサインということ。

他にも、前立腺疾患治療薬、男性型禿髪症治療薬など女性ホルモンに似た作用がある薬でも女性化乳房症は起こる。

ところで、もしかしたら、女性でも男性ホルモンがあるので、肝硬変にならない程度でアルコールを飲めば、胸が豊富になるかも。しかし、肝臓を引き換えにするかもしれないので、バッドアイデアでしょう。



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