2015年2月24日火曜日

除毛クリーム:原理を知って安全に 

TVでたまたま見た除毛の様子をみていると、除毛クリームを塗って数分で見事にむだ毛が完全になくなってしまう。固い毛がこんなに簡単に除けるのはどうしてか、調べてみた。

除毛、脱毛という言葉は同じ意味で使われていて、永久脱毛でない限り、ムダ毛は除いてもまたはえてくる。カミソリで剃った場合よりも根元近くから毛がなくなっているので、伸びてくるまで時間がかかる。

除毛する方法としては、脱毛テープやワックスシートのように、物理的にはぎ取る方法もあるが、痛いわりにまた毛ははえてくる。もう1つの方法は、除毛クリームの使用。

除毛クリームの場合、化学的に毛を分解崩壊させて、布でふきとる。有効成分は、チオグリコール酸で、毛の成分ケラチンというタンパク質内の分子間結合の1つのS-S結合を切る。こうなると、ケラチンの立体構造が壊れ、毛が柔らかくなる。

(チオグリコール酸は、パーマネントウエーブにも使われていて、毛髪を柔らかくし、つけたいウエーブにした後、もう一度S-S結合をつなぐ化学処理を行なう。)

さらに、除毛クリームに入っている水酸化カルシウムのアルカリもタンパク質を不安定にする。除毛クリームを塗って数分から10分で充分効く。男性の場合、ヒゲなども除毛できる。

チオグリコール酸や水酸化カルシウムは、除毛したらクリームを完全に洗い流す必要がある。これらの薬品は、皮膚のタンパク質も溶かすので、肌の敏感な人は特に注意が必要。


除毛クリーム





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