世界のニンニク生産量の80%が中国産。日本国内での生産量では、青森が80%を占める。
ニンニクには、大別して寒地でとれるものと、暖地でとれるものの2種類がある。青森で栽培されている「寒地」タイプで、中国産は「暖地」タイプ。九州や沖縄県など南で栽培されているのは「暖地」タイプだが、あまり出回っていない。
「寒地」タイプは丸みを帯びて大きいのに対し、中国産の「暖地」タイプは粒が小さめ。国産(ここでは青森の「寒地」タイプ)のほうが大粒で、中国産よりも実が詰まって密度が高くジューシー。
国産に比べ、中国産は、ニンニク独特の辛みや刺激が少なく旨味も少ない。にんにくそのものの味や刺激を楽しむのではなく、炒めものなどの加工食品に調味料として使用するなら、中国産でも同じかも。
中国産のニンニクが安いのは、中国の人件費がまだまだ安いから。機械化で大量生産できないので、人件費が安ければそれだけ価格が安くなる。ただし、日本のように手間を惜しんで世話をしていることは期待できない。
多くの人が心配するのは、残留農薬や土壌汚染からくる有害物質だと思う。中国の富裕層は自国の野菜を食べないとよく聞くので、なかなか手を出すのが怖い。
ただ、外食産業や加工品では知らない所で中国産を使っているに違いないので、否応なしに中国産を食べさせられているかもしれないのですが。
そんな不安な中国産のニンニクを解毒(?)するアイデアですが、ニンニクを一度地面に戻すのはいかが?
ニンニクの芽が出たところで、プランターなり庭の土に植えておく。時期は今頃の9、10月。収穫は翌年の5月中旬~6月下旬と気長に待つ。ニンニク1かけから1玉分が収穫できます。土中で育つ間に毒成分があっても十分薄められるはず。