先日,九州南部の宮崎県と鹿児島県県境にある霧島山に行ってきました。かなり南まで来たので,まだ紅葉が残っているかと期待したのですが,残念ながらほぼ終わりでした。
今でも噴煙を上げている新燃岳にはまだ登れませんが,韓国岳の登山道の途中にある「大浪池」目指して登りました。
「大浪池」は,直径630メートルの火口湖で,水面の標高は1,241メートル、日本で最も高い場所にある火口湖。
「大浪池」の名前の由来は,「大浪池伝説」と言われていて,
池のふもとの村の庄屋の夫婦には子供ができなかった。夫婦が山の神様に熱心にお願いしたところ,ついに女の子を授かり「お浪」と名付けた。「お浪」は成長するに連れて美しくなり,気立ても優しくなったので,たくさんの結婚の申し込みがきた。
ところが,なぜか申し込みがあるごとに悲しそうにして,断り続け病気になってしまった。そして,ある夜,山に登って池に身を投げてしまった。
実は,「お浪」は池にすむ竜王の化身で,庄屋夫婦の熱心な願いで庄屋の娘となっていたのだった。このことがあってから、この池を「お浪の池」と呼び,それがいつからか「大浪池」と呼ばれるようになった,とさ。