日本のシジミが大変なことになっています。
外来種のタイワンシジミが、日本各地の淡水・汽水の河川や池などで大量に繁殖しているそうです。
大量に繁殖した地域では、取水施設で通水の障害となったり、大量死で悪臭を放ったりするなどの被害が出ている。
在来種のマシジミなどは、綺麗な水でないと育たないが、タイワンシジミは汚れた水で増えやすく、水がほとんどなくても育つので繁殖力も高い。
中国などから食用として輸出されたシジミ類に混ざって日本にも入ってきたらしい。
タイワンシジミとマシジミは、遺伝子的に類似していて、交雑が可能。タイワンシジミは精子の量が多く、この両者が同じ場所にいると、マシジミの卵はタイワンシジミの精子で受精する確率が高くなる。
シジミは、精子と受精した後卵の核は追い出されて、精子の核のみが残るので、精子の形質のみが遺伝する(雄性発生)。このため、両種が交配すると子貝はすべてタイワンシジミとなってしまう。
というわけで、今後タイワンシジミがどんどん広がってきて、マシジミは淘汰される可能性が高い。
食味ですが、マシジミと違って、美味しくないそうです。このままだと、美味しいシジミ汁がいただけなくなるかも。
参照は
ココより。