2018年11月26日月曜日

ローマ法王新年カードの「原爆少年」写真



少し前にTVで知った話です。

ローマ法王フランシスコが、2018年の新年のカードに原爆の被害を受けた日本の少年の写真を使ったそうです。

昨年は、北朝鮮が核兵器の開発に成功し、ミサイルをボンボン発射していた時だったので、法王が核戦争を憂慮してのメッセージだったのかもしれない。

1945年に長崎原爆によって被害を受けた少年の写真がカードに挿入されていた。

カードの裏には、「戦争が生み出したもの」というタイトルと共に、「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめるその身ぶりの中にのみ表情されている」とあった。

原爆で死んだ幼い弟を背負った少年が、たくさんの人が亡くなったため、火葬の順番を待っている姿だ。死んだ弟を背負い、血がにじむまで唇をかみしめ、きちんと両手をそろえて直立不動している。目の前には順番に焼かれる亡骸があったに違いない。

説明を見ないと写真だけでは分からないが、事情を分かって写真の少年の姿を見直すと辛い。彼のその遣る瀬ない様子に出会ったら、声がかけられるだろうか。

法王はカードに載せる写真を自ら選ぶのは、初めてのことだ。カードの裏には法王の署名とともに、「戦争の結果」ともあった。





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