2018年11月7日水曜日

大人気の元乃隅稲成神社が改名:NG or OK?



山口県長門市の元乃隅(もとのすみ)稲成神社が、CNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれたのは、2015年。

それから、いつも渋滞するほど、人気の場所になった。

ご存知ない方に説明すると、コバルトブルーの日本海に面した岩礁に向けて、123基の朱色の鳥居が、龍宮から並んでいて、素晴らしい絶景。

断崖下の海蝕洞に荒波が打ちつける度に海水が中の空気と一緒に吹き上がる現象が見られる「龍宮の潮吹」も有名。

この神社の歴史は実は浅く、昭和30年に、網元の岡村さんの枕元に白狐が現れ、「これまで漁をしてこられたのは誰のおかげか」「吾をこの地に鎮祭せよ」というお告げがあったそうな。

そこで、津和野の太皷谷稲成神社から分霊されて神社が建立された。通常、「稲荷」神社なんですが、この2つの神社は「稲成」と書く。

「成」の字は、「成就」に由来していて、願いが叶うといった意味が込められているとか。

今回、また「神のお告げ」を聞いて、「稲成」をとって「元乃隅神社」に改名することになった。来年1月から改名することになった。本来、神社名が簡単に改名することはないが、この神社は宗教法人にも登録されておらず、個人所有のものとのこと。

ただ、これだけ多くの人が観光に行くところになったのだから、改名は賛否別れるところ。道路の道標、駅の宣伝看板、バスの行き先の文字、県などのホームページ、旅行会社のパンフレット、様々なものの変更が強いられる。

ニュースによると、「外国人客にも覚えやすくした」という理由が気になる。「神のお告げ」だけなら、仕方なく納得できるのですが。。




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