2018年11月6日火曜日
マイクロプラスチックは悪くない!?
(先日、マイストローのことを書いて、なんですが)
最近TVなどで、マイクロプラスチックが大問題ということで取り上げられていますが、本当は悪くないかも?
マイクロプラスチックというのは、海などの環境に捨てられたプラスチック製品のゴミが破砕されて小さくなったもののこと。「マイクロ」「ミクロ」というサイズは、1ミリの1,000分の1のこと。
しかし、実際にTVなどの映像で紹介されているのは、目で見えるサイズ。
マイクロプラスチックが問題だという理由として、よくある説明としては、
「木などの天然の素材の場合は、微生物などの働きでやがては完全に分解されるが、プラスチックの場合、いくら小さくなっても、分解してなくなることはない。小さくなったプラスチックは、プランクトンなどの微生物に取り込まれ、食物連鎖で人体にも取り込まれ蓄積されることになる」
ところが、そもそもプラのサイズが小さくなったからといって、口から入ったものが、腸から吸収されて血管に入ることはない。腸壁のバリヤーは「マイクロ」サイズでも簡単には組織内には入れない。
もちろん、体内に溜まることもありえない。便として出て行くしかない。
魚の内臓からプラスチックが出てきたという写真(↓)がよく使われるが、腸内にいるだけで、組織や細胞内に入ることはないのです。
マイクロプラスチックが、人体に溜まって有害であるという研究結果は今のところ決定的なものはないとのこと。
TVの映像で、マイクロプラスチックを紹介するとき、ウミガメの鼻に詰まっていたプラのストローやプラゴミだらけの海などが出てくるが、これは完全なイメージ操作。
どちらの場合も「マイクロ」ではなく、これが小さくなって「マイクロ」になったら、同じように人の体内に溜まって大変なことになるでしょと、イメージ操作している。
ただ、日本では、プラゴミはどんどん増えているのに、処分は間に合わないのが現状。
今まで中国がプラゴミを引き受けてくれたが、輸入禁止にしたので、日本は本格的にプラゴミを処分・再生する必要に迫られている。
土壌に入れると、簡単に分解するプラスチックの開発も進んでいるが一般への実用化までは至っていない。
プラゴミを出さないようにするのはよいことだが、科学的根拠のないマイクロプラスチックを持ち出して議論するのはどうかと思う。
もうだいぶ前になるが、環境ホルモンが問題になった。科学的根拠がほとんどないにも関わらず、NHK含めTVやマスコミが生物生存に危機的なものと大騒ぎした時と似ているように思う。結局、当初騒がれたような危機的なものからは、遠いものだった。