確かに、コーヒーを飲むと膵臓ガンになると言われたこともある。ところが、最近は、コーヒーが体に悪いどころか、「体によい」ことになってきて、さらに「飲むべき薬」になりつつある。
まず、その膵臓ガンになるリスクだが、より最近の疫学調査では(国立ガンセンターの発表による)、リスクが高くなることはなかったそうだ。それどころか、男性の場合、毎日1、2杯コーヒーを飲むことで、膵臓ガンリスクが30%減少するという。なぜ性別で差があるのかは不明だが、コーヒーに関しては、後で出てくるように案外男女差がある。
コーヒーが体によいとされる効果をまとめてみた。
【ガン予防効果】
- 肝臓ガンの発生リスクは、「ほとんど飲まない」人に比べ、「ほとんど毎日飲む」人では50%に、「1日に5杯以上飲む」人では25%に低下する。
- 子宮体ガンの発生リスクは、「1日1~2杯飲む」人では40%、「1日に3杯以上飲む」人では60%低下する。
- 大腸ガンの発生リスクは、女性だけ「1日に3杯以上飲む」人では30%に低下する。
- 皮膚ガンの発生リスクは、「1日3杯以上飲む」女性は、そうでない人に比べて皮膚がんの発症率がかなり低い。
【肝臓によい】
- C型肝炎患者で、ALTという酵素の量を調べると(肝細胞が壊れると上昇する)、毎日コーヒーを飲んだ場合、1年後のALT値が低下するという結果から、肝臓によいと考えられる。
- アルコール性肝硬変を防ぐ効果がある。
- 花王の「ヘルシアコーヒー」で宣伝されているように、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、細胞内のミトコンドリアにはたらきかけ、脂肪の取り込みを促進する。その結果、脂肪は効率よく燃焼する。さらに、体脂肪が低減する。
【糖尿病によい】
もし、あなたがお茶の方が美味しいと思うなら、お茶にもコーヒーと似た有効性分は多く入っているので、コーヒーにこだわる必要はないと思います。
クロロゲン酸については、以前に書いたBlog「ヘルシアは脂肪を燃焼しない?高濃度カテキンの恐怖」をご覧ください(ココ)。
山口ブログ
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- 「コーヒーを1日7杯飲む」人は、1日2杯以下の人に比べて2型糖尿病の発症リスクが50%下がる。
- コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、マルトースをグルコースに分解する酵素であるα-グルコシダーゼの阻害活性があり、食後の血糖上昇の抑制するので糖尿病発症のリスクが低くなると考えられている。
- コーヒークロロゲン酸は、体に入ると肝臓で代謝されて半分以上がフェルラ酸という成分に変わる。これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、「血液サラサラ」効果がある。
もし、あなたがお茶の方が美味しいと思うなら、お茶にもコーヒーと似た有効性分は多く入っているので、コーヒーにこだわる必要はないと思います。
クロロゲン酸については、以前に書いたBlog「ヘルシアは脂肪を燃焼しない?高濃度カテキンの恐怖」をご覧ください(ココ)。
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