2016年4月20日水曜日

知っておきたいマナー:「了解」「承知」の使い分け

「了解」「了承」「承知」など同じような言葉がいくつもありますが、お客様や目上の人に「了解しました」「了承しました」「承知しました」などをどう使えばよいかは案外難しい。

まず、メールなどでよく使いがちな「了解しました」は、理解しましたという意味で、「しました」をつけることで丁寧語になっているが、同僚もしくは目下に対して使う言葉で、目上やお客様には使えない。

一方、「了承しました」は、何かを「承諾」したときに使い、目下に対して「それでいいですよ」というのと同じ使い方になる。「了承いたしました」とていねいにやっても同じ。それぐらいなら、「分かりました」の方がまし。

「承知しました」は尊敬語で、事情が分かって、承諾しますという意味。ただし、「承知いたしました」というふうに、「いたす」という表現は「する」という動詞の謙譲語で、回りくどいので使うべきではない。また、「いたす」はへりくだる表現なので、上司側から「承知いたしました」というのはまちがい。

というわけで、目上の人に向かって使うには、「承知しました」が正しい使い方。

ところが、お客様へは「承知しました」では固すぎる。そこで、「承りました」「かしこまりました」を使いましょう。

英語にはない日本語の敬語は本当にむつかしいですネ。

了解
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