アルゼンチンアリは、平成5年に広島県廿日市市で初めて発見された。廿日市市には木材の輸入港があるので、木材もし くはコンテナに着いて外国から侵入したらしい。
その後、広島県内に広がり、山口県でも、平成13年に岩国市、柳井市で発見、さらに光市、宇部市とひろがり、今や全国各地に拡散している。IUCN(国際自然保護連合)が発表している「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っている。
アルゼンチンアリは、名前のとおりアルゼンチンを含めた南米が原産。体長が約2.5ミリメートルと比較的小さく、体色は褐色で、普通のアリに比べると少しスリム(環境省による↓)。
アルゼンチンアリは、普通のアリと違って、羽アリにならず巣が分かれることがない。そのために、1つの巣の中に複数の女王アリがいる。それらが共同生活しているため繁殖力も高い。100kmを越えるような巨大コロニーも作るという。
アルゼンチンアリの巣は、主に植木鉢やプランターの下、石や木・枯葉の下、コンクリート構造物などの亀裂等、物の隙間などに作られる。
攻撃的で人も咬む。果樹に対する被害などがあるそうだが、他にもキャベツ 、サトウキビ、トウモロコシ等の種子を食害する。長い目で見ると日本在来のアリにとって代わり、生態系が変わる可能性が指摘されている。
アリの被害を防除するための、対策などの詳細は環境省の「アルゼンチンアリ防除の手引き」に詳細が書かれている(ココ)。
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