東京、名古屋、神戸、山口、博多と巡回している「世界遺産 ポンペイの壁画展」を見に山口県立美術館に行ってきた。たくさん人が来ていた。
日本とイタリアの国交樹立150周年記念ということで、開催されている。
現在のナポリのそばにあったポンペイは、ローマ時代に栄えた古代都市の名前。紀元79年にベスヴィオ火山が大噴火し火砕流が発生し、ポンペイ市は一瞬にして完全に地中に埋まった。
近代になって埋まっていたローマ時代のポンペイの町が遺跡として発掘された。それはちょうど長い間埋めていたタイムカプセルと同じ。
この展覧会では、ナポリ国立考古学博物館とポンペイ監督局が所蔵している壁画が展示されていた。当時の庶民の家にも、白い漆喰壁にたくさんの絵が描かれていた。
部屋の壁には部屋を遠近法で書いて、広さを演出していたりするものもある。人々の日々の生活も描かれていた。
また、ギリシャ神話を題材にした壁画も多い。ローマ人の生活にはギリシャ神話が浸透していたようだ。「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」「テセウスのミノタウロス退治」「ケイロンによるアキレウスの教育」が有名どころで見どころ。
家の壁面にあると楽しいかもしれないが、いつも同じだと飽きるので、たぶん現在の私たちが壁紙を張り替えるように、時々壁画師に絵を描き変えてもらっていたのかしら。
2000年前のローマ時代の人たちの生活やどんなことに興味があったかが、壁画から垣間見えます。
3月26日まで山口でやっていますので、是非どうぞ。
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