2017年7月24日月曜日

ヒラメ刺し身で多数が「クドア」食中毒


少し前、砺波市の飲食店でヒラメの刺し身を食べた男女18人が食中毒になった。

食中毒の原因は、ヒラメに寄生する寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」だった。「クドア」は、魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫という仲間。マグロやタイにもいる。

「クドア」が食中毒の原因になっているというのは、まだ最近分かったところで、それまでは、ヒラメの生食でなりやすい原因不明の食中毒とされていたものだった。

「クドア」はゴカイと魚の間を行き来していて、人には寄生しない。「クドア」の名前は、原生動物学者の工藤 六三郎のKUDOから取られている。この人は最後、米国に帰化してシカゴのイリノイ大学の教授になった。

「クドア」の大きさは10マイクロメートル(1ミリの100分の1)と小さく、肉眼では見えない大きさ。感染すると、食後数時間程度で、一過性の嘔吐や下痢などの中毒症状が出てくる。死に至るようなことはない。

クドアは、-20℃で4時間以上冷凍したり、75℃5分以上の加熱で殺すことができる。できるのですが、ヒラメの場合、刺身としてはどちらも美味しくなくなります。

養殖ヒラメでは、出荷前の検査があり、魚の筋肉1グラム当たりのクドアの胞子数が100万個を 超えると、販売禁止になる(食品衛生法)。

養殖でない場合は、検査はないみたいなので、覚悟がいります。

今回食中毒を発生したお店は、1日間営業停止になり、感染した人は無事回復に向かっているそうです。



写真は厚労省のココから












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