2017年7月26日水曜日

犬・猫から感染して死亡することも:マダニ病


厚生労働省によると、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTA)」を発症し、10日後に死亡した。

これはかなり衝撃的なニュースで、今までマダニに直接噛まれて感染すると思っていたのが、マダニに噛まれた感染動物からも感染することがわかった。猫や犬は体が地面に近いのでマダニの攻撃を受けやすい。このような動物に噛まれても感染するということだ。

野生動物のタヌキ、キツネ、ネズミやイノシシが感染している可能性は高いので、噛まれたりすると、感染の可能性を考えないといけないだろう。

マダニから感染して最初に亡くなったのは、2012年山口県のお年寄りだった。その後、山口、広島、徳島など西日本を中心に266人の患者が報告されている。

そのうち、死亡したのは、57人で、感染したら10人に2人が亡くなる計算。かなりアブないことがわかる。50歳以上で特に死亡例が多い。80歳代の場合、感染した半分の方が亡くなっている。(データは国立感染症研究所よりココ

重症熱性血小板減少症候群に感染すると、6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。

予防としては、マダニのいる草むらや菜園などに入る場合、長ズボン、靴下は履きましょう。マダニはミリサイズのものから1センチくらいのものまでいて、肉眼で見えます。

もし、体についているのを見たら、自分で払わず病院に行って取り除いてもらいましょう。自分で取ると、体の一部が残って逆に感染を促すことになるかもしれません。

また、動物をむやみに触らないこと。飼っている猫や犬の場合、マダニのいる草むらに入らないようにさせることが大事。

以前に本Blogでもマダニを身近で発見したことを書いています(これが殺人マダニ 身近にいます ココ)。





広島ブログ