2018年6月28日木曜日
減脂に効く:ローズヒップ由来ティリロサイド
最近、ローズヒップ由来「ティリロサイド」が入った飲料が、機能性食品として売られていますね。
ローズヒップは主に南アメリカのチリや、ヨーロッパなどで採れるバラ科植物の果実。その抽出物が、「ティリロサイド」というフラボノイドで、ポリフェノールの仲間。
効果を調べてみると、肝臓や筋肉で脂質代謝を活性化することで、体脂肪の燃焼を促すとのこと。森下仁丹がその効果について報告している。
ちょっとした興味で、特許検索してみたが、「ティリロサイド」を減脂に効くから食品に利用するというのはなかった。面白いのは、サントリーの特許で「ティリロサイド」が炭酸ガスによって好ましい炭酸刺激が増強されるというのがあった。
今のところ、「ティリロサイド」が入ったサントリーの飲料は出ていないが、そのうち出てくるかも。
現在「ティリロサイド」が入った飲料は、日本コカ・コーラが機能性表示食品(トクホ)として「アクエリアスS-body」「爽健美茶 健康素材の麦茶」「からだ巡茶 Advance」を発売している。
同じように減脂効果があるとして飲料に入っているのが、「ウーロン茶ポリフェノール」と「茶カテキン」。
ウーロン茶ポリフェノールは、脂肪を分解する脂肪分解酵素(リパーゼ)の活性を阻害するということで、サントリーの「黒烏龍茶」に入っている。
また、茶カテキンは、肝臓内にある、脂肪を分解する「β酸化関連酵素」を活性化するので、脂肪の燃費が良くなるということで、こちらは花王の「ヘルシア」に入っている。
「ティリロサイド」「ウーロン茶ポリフェノール」「茶カテキン」さらに、コーヒーの「クロロゲン酸」いずれもポリフェノール。前にも書いたが、高濃度のポリフェノールは欧米ですでに使用が禁止されている。肝臓障害の可能性があるからだ。
少しなら大丈夫だが、減脂を目的に多量に飲むのはオススメできません。
以前のBlog参照「CM「ポリフェノールが足りない?」はおかしいでショ!」はココ。