「卯の花くたし」は「卯の花腐し」と漢字を当てる。卯の花の咲いているころに降りつづく長雨で、花がしおれて腐るという意味で、俳句などの季語に使われる。
卯の花が咲くのは、旧暦の卯月(4月)なので、現在の5月中旬から6月中旬で、その時期の長雨のことを「卯の花くたし」という。卯月は卯の花が咲く月という意味。
卯の花というのは、ウツギの花のこと。ウツギは花期は5-7月にたくさんの白い花を咲かせる(↓)。
ウツギの名前は、漢字で「空木」と書き、茎が中空になっているから。「空(から)」という言葉は忌言葉なので、白色の花なので「卯(う)の花」と言い換えられた。この「卯(う)」は白いウサギのこと。
ところで、「卯の花」には「おから」という意味もある。「おから」は、豆腐を作る過程で煮た大豆を絞った絞りかす(カラ)のこと。ところが、やはり「から」というのは忌言葉なので代わりに、白色ということで、「卯の花」と呼んだらしい。
童謡の「夏は来ぬ」の歌詞で、
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
卯の花は初夏の花になっている。
ところで、「卯の花」には「おから」という意味もある。「おから」は、豆腐を作る過程で煮た大豆を絞った絞りかす(カラ)のこと。ところが、やはり「から」というのは忌言葉なので代わりに、白色ということで、「卯の花」と呼んだらしい。
童謡の「夏は来ぬ」の歌詞で、
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
卯の花は初夏の花になっている。