公衆電話の市内通話で、10円入れると何分話せるでしょうか?3分と答えた人はだいぶ古い。1993年9月まで3分10円だったが、10月から1分30秒10円になった。そして、1994年に1分10円になった。今回、NTTは2014年4月1日の消費税増税に対応し、公衆電話の市内(区域内)通話料を、現在の1分10円から、57.5秒10円に2.5秒分値上げする方針を固めた。公衆電話の市内通話料金が値上げされるのは1994年4月以来20年ぶりとなる。
ところで、最近、公衆電話を見つけるのに苦労する。設置台数は漸減傾向にある。ピークの85年には全国で93万4900台あったが、今年3月末には4分の1以下の21万400台まで減少。来年3月末までにはさらに1万7000台撤去する計画だ。
地震などの災害時に、携帯は最初に使えなくなるが、公衆電話は、接続が確保されている。また警察、救急車を呼ぶ上でも大事なインフラ。AED(自動体外式除細動器)と同じで、維持するのにお金がかかるが、皆がどこでも見つけられるくらいは残しておいてほしい。