2013年12月17日火曜日

乳幼児に「RSウイルス」が流行

乳幼児に重い肺炎などを引き起こすRSウイルス(respiratory syncytial virus)の患者数が、2003年以降、この時期としては最多となっていることが、国立感染症研究所のまとめで分かった。先月の1週間あたりの患者数は4092人。同期平均の2.6倍となった。11月から1月にかけて冬期の流行が多く報告される。地域別では大阪府、北海道、愛知県、東京都と都会で患者が多い。

RSウイルスは、大人が感染すると軽い風邪で済むことが多いが、免疫が完成していない1歳未満で感染すると劇症化し肺炎や気管支炎を起こしやすい。RSウイルス感染は、乳幼児の肺炎の約50%、気管支炎の50〜90%を占める。1歳までに50〜70%以上の新生児が感染し、ほぼ全ての小児が3歳までにくり返し感染発症しながら徐々に免疫を獲得する。

感染力は強く、飛沫と接触感染の両方で感染し、発症前の潜伏期にも周囲の人を感染させる。小児は症状が消えてから1〜3週間後も感染力を失わない。このため、集団感染へつながりやすい。現在、ワクチンはなく、遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブ(Palivizumab)の投与がある。

参考HP






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