ネルソン・マンデラ氏が今月5日に亡くなった。公式追悼式は10日、国葬行事として最大都市ヨハネスブルクのワールドカップの開会式をやったサッカー競技場で開かれた。日本の皇太子、オバマ米大統領、歴代米大統領クリントン、ブッシュ、カーター、キューバのカストロなど100カ国近くの首脳級らが参列した。これは世界のリーダーたちが尊敬する人物だったことを示している。オバマ大統領は「歴史上の巨人だった」とコメントした。
マンデラ氏は、若くして反アパルトヘイト運動に参加し指導者となって、1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受ける。27年間におよんだ獄中生活の後、1990年に釈放される。翌1991年にアフリカ民族会議の議長に就任。フレデリック・デクラークとともにアパルトヘイト撤廃に尽力したとして、1993年にノーベル平和賞を受賞。1994年、南アフリカ初の全人種参加選挙を経て同国大統領に就任した。90歳を越え、体調が安定していなかった。95歳没。
マンデラ氏の遺体は11~13日に南アの首都プレトリアで公開安置され、15日に故郷の東ケープ州クヌに埋葬されるという。ノーベル平和賞をもらうにふさわしい人だったと思う。