小俣八幡宮の社伝によると、約800年前の鎌倉時代から伝わる神事で、「講員」と呼ばれる世襲の地元農家16人が紋付きはかま姿で参加。神棚に祝詞をあげて酒宴を楽しんだ後、対面に座る2人が一組でサカキの枝を持ち、3回「ワーハッハ」と大笑いする。1回目の笑いで今年の収穫に感謝し、2回目で来年の豊作を祈願。3回目は今年の苦労や悲しみを忘れるためという。
笑い講は、防府市の無形民俗文化財に指定されている。天下の奇祭ともいわれている。祭り自体は農業祭で、旧暦の12月1日、農業の神である大歳神(おおとしがみ)を迎え、一年の収穫に感謝し来る年の豊作を願うという趣旨のものであった。現在は、12月の第一日曜日の開催となっている。