ソチ(ロシア語: Сочи Sochi、グルジア語: სოჭი Soch’i)は、ロシア連邦クラスノダール地方の都市で、ロシア随一の保養地である。黒海に面し、アブハジアとの国境に近い(下の地図参照、緯度は日本の旭川市くらい)。日本との時差は5時間。人口は39万人。ロシアでの冬季オリンピックは、ロシア帝国・ソビエト連邦時代も含めて史上初となる。
6世紀から11世紀にかけて、この地域はアブハジア王国(780年-1008年)に属し、11世紀から15世紀はグルジア王国(978年–1466年)に属した。15世紀からはオスマン帝国に領有された。カフカース戦争と露土戦争の結果、1829年にロシアに割譲された。その後、市の一部はオスマン帝国領となった。この時代に多くの民族が入植し国際色豊かな都市になった。ロシア革命期には白軍、ボリシェヴィキ、グルジア民主共和国の3勢力で激しい争奪戦の舞台となった。
スターリン政権時代はソ連最大のリゾート都市に成長、多くのスターリン様式の豪華建造物が建てられた。現在、夏には数百万人がソチを訪れるリゾート都市。スターリンをはじめ、歴代のソビエトやロシアの指導者たちの別荘があり、プーチンもソチに別荘を持ち、夏期休暇を過ごしている。