2013年12月18日水曜日

鼻サイクル:左右交互に鼻詰まり

風邪の季節、鼻詰まりが左右交互に起こることを経験したことはないだろうか?実は、2〜3時間おきにつまる側と通る側が入れ替わるように自律神経によってコントロールされている。健康で詰まっていなくとも、通常我々は、左右の鼻で交互に呼吸している。これを鼻サイクル(英:nasal cycle)という。

鼻詰まりは、鼻水が詰まっていると勘違いして、がんばって何度も鼻をかむ人がいるが、実は鼻腔内がはれて詰まっている。鼻腔内の粘膜は海綿静脈洞という血液を大量に含んだ組織で、これに血液がたまることではれることになる。これが、2〜3時間おきに、左右交互で起こる。寝る時、下にした方の鼻がつまりやすいは、下の穴の方がうっ血しやすいから。健康で鼻詰まりがない場合は、左右の鼻腔の広さが違っていることに気づかず、左右の鼻で交互に呼吸している。

(勝手な考察)それでは、なぜ左右交互に呼吸するのだろうか?そもそもなぜ鼻の穴は2つになっているのかしら?鼻は嗅覚の感覚器でもあり、特に動物の場合、餌を探したり、敵や異性を見つけるといった生存に関わる重要な役割を担っている。鼻は同時に呼吸器官でもあり、乾燥した空気を取り込み続けると、鼻腔内の粘膜内の感覚細胞も死滅してしまうので、2つの穴を交互に使っているかもしれない。また、感覚器は、同じ刺激に触れているとその刺激にだんだん鈍くなるようにできている。もしかしたら、もう片方の穴に変えることで、感覚をリフレッシュさせているのかもしれない。






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