薬物は、精神に及ぼす作用から、気分を高める興奮系、興奮を抑える抑制系、幻などを発生させる幻覚系に分けられるが、興奮系の覚醒剤は特に危険度が高い。中毒性が強いことから、再犯率は6割に達している。
薬物の検査で、毛髪検査について調べてみた。
薬物の検査には、尿検査が普通だが、覚せい剤摂取後30分程度から、4日間程度で検出できなくなる。
一方、毛髪からの薬物検査は、過去の薬物履歴を推定する事ができる。ヒトの毛髪は1ヶ月あたり1cm伸びると言われているので、髪の毛が10cmあれば、毛髪を小さく分割してそれぞれを分析することで、10ヶ月間の使用頻度やおおよその使用時期が推定できる。
毛髪検査を調べているうちに、毛髪検査している会社(ココ)もあることが分かった。その会社では、髪の毛に含まれるミネラル、例えば、カドミウム、水銀、鉛、砒素などの毒物の検査、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リンなどの体に大事なミネラルの成分検査を行なっている。
水俣病のような毒物の検査にも、毛髪検査は使える。また、ミネラルバランスから健康状態や不足しているミネラル、例えば、カルシウムが不足していて骨粗しょう症リスクが高い、とかを知ることができるという。もちろん、毛髪のDNAも調べられるので、個人特定もできる。
髪1本で、多くのことを語ってくれるわけだ。