2014年5月15日木曜日

「美味しんぼ」描写に波紋 被曝で鼻血

週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味しんぼ」で、福島第一原発事故をめぐる描写に対し、抗議が相次ぎ、波紋をよんでいる。登場人物が、放射線被曝と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と言ったりする場面が問題視されている。

また、「大阪で受け入れたがれきを処理する焼却場の近くに住む1000人ほどを対象にお母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人がおよそ800人もあったのです」という表現があった。

これらの表現に対して、

福島県は、出版社の小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。また、大阪府と大阪市も、「事実と異なり、極めて不適切な表現だ」として、小学館に対し抗議した。

スピリッツ編集部は、「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。

原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメント。

科学的には、鼻血が常に出るほどの被爆であれば、他の臓器もかなり影響を受けているはずで、考えられない。もう少し、取材をすれば今回のようなことにはならなかったと思う。

基本的には自由に表現していいが、福島の今の状況を考えると、ちょっとやってはいけない表現だと思う。子供も読むので、福島の子供達がどのように思うだろうか。偏見や風評で傷つくことを作者は予想できたであろうのに。

美味しんぼ





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