2014年5月7日水曜日

横向き? 仰向け? うつ伏せ? よい睡眠のために

あなたの寝るときの姿勢は、横向き、 仰向け、 それともうつ伏せでしょうか?よい睡眠をとるためにはどれがよいのか、寿命にも関係する睡眠について考えてみたい。

一生のうちに費やす睡眠時間は20~25年といわれている。動物実験では、睡眠がないと絶食より短い時間で死亡するので、睡眠は生きていくのに必須で、毎日睡眠で脳を休ませ、ストレスを回復させる必要がある(以前のblog参照ココ)。

睡眠時間は、7時間より長くても短くても平均余命は短くなり、死亡リスクも高くなる。よい睡眠をとるのには、寝るときの姿勢も重要。

日本人の場合、寝るときの姿勢は、仰向けが最も多く(約60%),横向きは約35%,うつ伏せは数%という。一方、米国人は、横向きとうつ伏せが半数ずつ、フランス人はうつ伏せが大部分という。

日本では、多くの人は仰向けか横向きだが、実はうつ伏せ寝がオススメ。

仰向け寝の場合、舌の奥は重力の影響で変形して咽頭の下側と後側の壁に近づく。その結果、気道が狭くなり、呼吸障害が起こりやすい。また、背骨の裏側を走っている太い血管が内臓の重みで圧迫されるため、血液の循環が悪くなる。

横向き寝は、右側を下にする場合と、左を下にする場合があるが、左を下にする方が心臓への流入血流量が増えるので、心臓への負荷が増す。

また左を下にすると、体の中で重い臓器である肝臓が上になり、これも心臓に負荷をかける。特に心機能が低下している人は、横向き寝の場合、右側を下にした方がよい。

横向き寝は、下側の肩、腕にも負荷がかかる。時には、血流悪化で起きてから肩こり、腰、首痛、しびれが起こることもある。長年この格好で寝ていると、骨のゆがみも起こる。

うつ伏せ寝は、首のラインが水平になり、骨の変なゆがみがない。内蔵の重みによる血管の圧迫もない。

小さな子は、寝ているうちに最終的にうつ伏せになることが多い。また、人以外の多くの動物は、うつ伏せで寝る。このことからも、うつ伏せが人にとって安定な寝方であるといえる。

実は、寝ている間、体はいろいろ動いていて、寝返りもしっかりしている。ずっとその姿勢で寝ているわけではないが、寝つくまでの姿勢や寝方は毎日の積み重ねでジワジワと体に影響を及ぼすかもしれない。

ヒョウ


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