サッカーW杯ブラジル大会の開幕まで、もうすぐ。6月13日から始まる。サッカーW杯は、観戦人数が世界一で、オリンピックより多いと言われている。6月12日の開幕戦は、サンパウロのアレーナ・デ・サンパウロスタジアムで行なわれる。
大会はブラジルの各地、ベロオリゾンテ、ブラジリア、クイアバ、クリチバ、フォルタレザ、マナウス、ナタール、ポルトアレグレ、レシフェ、リオデジャネイロ、サルバドル、サンパウロの12都市で行なう。(地図↓)
しかし、競技場建設の遅れや、空港、道路など周辺設備の計画変更などが相次いでいる。ブラジルは、少し前までBRICs(ブリックス、Brazil, Russia, India and China)といわれ、経済の著しい発展を進めていたが、今はFragile 5(フラジャイル ファイブ)と呼ばれ、すでに減速をはじめている。
大会には1兆1700億円がブラジルの税金から出費される。これは、前大会南アフリカの4倍にものぼる。ブラジル国内では、この税金の巨費が投じられていることに反対するデモが頻発している。さらに、警察官が待遇改善に向け、賃上げを求めるストライキを行ったことで治安が急速に悪化していて、安全な大会運営が危ぶまれる事態になっている。
ブラジルでの開催は、決勝戦が『マラカナンの悲劇』と呼ばれた1950年の大会以来64年ぶり。
『マラカナンの悲劇』とは?
1950年の大会で、ブラジルチームはユニフォームカラー白で、対ウルグアイの決勝の試合にのぞんだ。会場エスタジオ・ド・マラカナンには199,854人の観客が集まった。そのホームの応援の中で、ブラジルが負けてしまった。
会場は水を打ったように静まり返り、2人がその場で自殺し、2人がショック死、20人以上が失神し、ブラジルサッカー史上最大の事件となった。この事件を忘れるため、ブラジル代表はその後ユニフォームを黄色(カナリア色)に変更した。
日本チームは、大会参加ごとに成長してきている。以前は、ゴール前でパスばかりしていたのが、ボールをもらったらゴールを目指す姿勢がやっと出来るようになった。今回はだいぶ期待している。