2014年5月14日水曜日

深海魚「メガマウス」解剖公開に歓声

珍しい深海魚が昨年から相次いで日本各地の海で上がっていて、これが今の「深海魚ブーム」に火をつけたようだ。そんな中、静岡市の東海大学海洋科学博物館で6日、大きな口が特徴の珍しいサメ「メガマウスザメ」を解剖する様子が公開された(写真とムービー↓)。

このメガマウスザメは、体長約4.5m、重さ677kg。4月に定置網にかかり、同市内の由比漁港へ水揚げされた。この日は、田中彰・東海大教授(海洋動物学)らが出刃包丁などを使って解剖し、内臓や脳などを取り出した。

メガマウスは1976年、ハワイの近くで初めて捕獲されたが、捕獲例が少なく生態はよく分かっていない。捕獲の報告は、これまで世界で58例、国内では18例目で、解剖して詳しく調べた例は少ないという。

胃や肝臓は、約30kg、腸は約7kgあった。サメは肝臓に脂肪をためて浮袋代わりに使うため、大きな肝臓を持つ種類が多いが、メガマウスはサメの中では比較的小さかった。その分の浮力を補うには、体液中に比重の軽いアンモニアを含むなどの別の手段が考えられるという。 (メガマウスについては、ココへ)





















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