テニスのマドリード・オープンは11日、マドリードで男子シングルス決勝が行われ、錦織圭は世界ランキング1位の王者ラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、6―2、4―6からの第3セットを0―3とリードされた時点で、けがのために棄権した。
錦織は、4月のバルセロナ・オープンに続く今季3勝目はならなかったが、ナダル相手に力の差はなかったといっていい。
日本の男子選手が、世界ランキングで10位以内に入るのは初めて。2011年に当時の日本人男子最高順位であった松岡修造氏の46位まで。アジア男子のトップ10は、2004年に10位だったパラドーン・スリチャパン(タイ)以来で10年ぶり。
テニスは、身体能力が必要なスポーツで、アジア人が上位に行くのは難しい。トップ10の選手の平均身長は190.2㎝。それに対して錦織選手は178㎝。
日本人では、男女を含めると、最高4位を記録したクルム伊達公子、8位の杉山愛に次いで3人目。
いよいよ今月25日からは、4大大会である全仏オープンが始まる。まだ24歳という若さ、さらに上を期待したい。