スマートフォンの普及が進み、「ストレートネック」患者が増えているという。それも女性に急増しているという。ストレートネックとは、頭が首よりも前に出した姿勢を長時間とっていることで、首が前傾し、首の正常なカーブが失われた状態の首のこと。
ストレートネックは、長時間のデスクワークでパソコン操作をしたり、長時間首を曲げた状態でスマートフォンの画面をのぞき込むことなどで引き起こされる。慢性的なうつむき姿勢を取ることにより、首の正常なカーブが失われ、ストレートネックになる。
人の頭の重さは、体重の10%あり、体重60kgだと、6kgとなり、ボーリングのボール13ポンド(5.9kg )に相当する。けっこう重い。これを首で支えているのだから、慢性的にとる姿勢次第で、首のカーブが変ってしまう。
女性は、男性よりも首が細く筋力も弱いため、ストレートネックになることが多い。スマートフォンで、下を見ている時間の多い20、30代に患者数が広がっている。
ストレートネックで、首の痛みや肩こり、頭痛といった症状を発症したり、ひどい場合には、手のしびれや、吐き気といった症状が出ることもある。
ゆがみをチェックする方法:壁に足の踵、お尻、背中と順に付けていき、頭を壁に付けようとすると付かない、もしくはつきにくいと感じた場合は、ストレートネックの可能性が高い。
ストレートネックと診断された場合、消炎鎮痛剤などで痛みを抑えながら、理学療法士らと筋肉をほぐすリハビリを行い、徐々に正常な状態に戻していくしかない。
ストレートネックは、スマートフォンや携帯電話が使えるようになってから増え始め、患者は増加と悪化の傾向にあるという。