2014年5月9日金曜日

トウモロコシの栽培 成功のコツ

トウモロコシは自分で作ってしか味わえないうまさがある。タケノコと同じで、収穫してできるだけ早く火を通さないと、うまみと甘みがどんどん減少する。毎年、トウモロコシは欠かさず栽培しているものの1つ。

トウモロコシの栽培は難しくないが、いくつかコツがある。

トウモロコシは種まきから収穫まで約90日。収穫の日数はその年の気温にもよるが、買ってくるトウモロコシの品種で異なる。タネから栽培する場合だと、今から育てた方がよい。気温が安定する4月下旬から5月下旬がタネまき時期。園芸店などに行くと、ちょうど苗が出回っている。

トウモロコシの品種だが、ただ甘いだけでなく、トウモロコシの味がしっかり味わえ、実も大きなミエルコーンEを今年は選んだ。同じ畑に品種の異なったトウモロコシを植えてはいけない。異なった品種の花粉が受粉すると、甘味がなくなったりする。これを「キセニア現象」という。

(1)ポットにタネまき用の土に入れて、そこにタネを1つずつ入れ、十分水を与える。発芽までは約10日ほど。草丈が10cm程度になったら、牛糞堆肥と化成肥料を十分足した畑に植え替える。(畑にじか撒きでもよいが、こちらの方が確実)

(2)トウモロコシは日当りが良い所がよい。土の温度を上げ、水分を蓄えるために黒マルチ(黒ビニール)で覆っておく。風媒で受粉するので10株以上植えられる程度の畑で栽培する。株間は、30cmは必要。

(3)少し大きくなったら、株から10~20cmくらいはなれた所に追肥をするとともに、土寄せする。背が高くなってくると風で倒れないように、株の回りに支え棒をたて、ひもをゆるく掛ける。このころからアブラムシが発生するので、銀色のテープを回りに張り巡らす。アブラムシは、キラキラした光を避けるからだ。

(4)トウモロコシの成長に伴って、銀色のテープを追加して回りに張り巡らす。タネまきから2~3か月がたつと、雌穂(しずい)が3本程現れる。一番上のものを残して、取り除く。ヤングコーンとしてサラダにしたり、バターで炒めたりして楽しめる。

(5)先端から雄穂(ゆうずい)が出るころになると、アワノメイガが必ずやってくる。ガは雄花に誘因されてやってきて、そこに卵を産む。孵化した幼虫は、軸を下って雌穂内に入ってくる。無農薬でいきたいので、幼虫を見つけたら即座に除く。

(6)雄穂から花粉が風に運ばれ雌穂に受粉する。花粉がなくなった雄穂はできるだけ早く切って、アワノメイガを誘因しないようにする。

土が乾燥すると実の肥大が悪くなる。水を欠かさないこと。雌穂が出てから20~25日が収穫の適期。実の先端につく毛(絹糸)が、褐色になるのが目安。

トウモロコシの成長







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