2014年11月28日金曜日

バター不足は深刻、クリスマスがピンチ!

バターが不足している。実際、スーパーに行ってもバターはまったくない。クリスマスケーキのためにバターを探し回る“バター難民”が続出しているという。

原因は、昨年の猛暑の影響で乳牛に乳房炎等が多く発生したこと、酪農家の数が減った結果、乳牛頭数が減少していること。牛乳が不足しているわけだ。

1985年には酪農家は8万2000万戸で、211万頭の乳牛がいた。現在では1万9000万戸で140万頭となっている。円安による輸入飼料穀物の価格高騰が拍車をかけている。

しかし、ちょっと変なのは、牛乳が不足しているとは聞いていない。生乳は、変質腐敗しやすいため、まず生鮮性が求められる牛乳や生クリームなどに加工される。保存性の高いバターや脱脂粉乳への加工は後回しにされる。

バターや脱脂粉乳は、生乳が多く生産される時は在庫として保存しておき、生乳生産が不足する時は、バターや脱脂粉乳の生産を減らす替わりに在庫を放出する。

このような生産構造となっているため、生乳生産量が減少してくると、バターの生産量が先にそれも急に減少することになる。

国は、今年1万トンを緊急輸入することに決定している。これでなんとか、クリスマスを乗り切れるとのこと。しかし、今回は乗り切れるかもしれないが、今後バターの生産が増える見込みはそれほどない。

日本がTPPに参加すれば関税が引き下げられるので、輸入バターの比率がこれから上がることになる。日本のような管理がなされていないバターは品質や風味にばらつきがあるし、食べている飼料が明瞭でないなど問題点は多い。

なんとか、日本の酪農を盛り上げ、国産のバターを作れるような対策が必要と思う。

バターでなくとも、マーガリンで良いのではと思う方、トランス脂肪酸の怖さについて以前のBlogをみてください(ココ)。マーガリンのパッケージには、「1日の摂取目安を守ってください。」と書いてある。うちでは、マーガリンは使わないことにしている。


輸入バター






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