2014年11月7日金曜日

余命2ヶ月 あきらめずに生きるバスケ女子

昨日の尊厳死を実行した人の話に続くが、同じように脳腫瘍で「余命2ヶ月、12月の先に命はない」と診断された全米大学バスケットボールの女子選手が初の公式戦に出場。麻痺した体を懸命に動かして4得点をマークし、全米を涙させた。

マウント・セントジョセフ大(オハイオ州)の1年生、ローレン・ヒル(19)さんは、頭部の手術不可能な個所に腫瘍があり、体にも麻痺があり「12月の先に命はない」と宣告された。

全米大学バスケットボールの試合の開幕日は2週間先だった。「一度だけでも娘をコートに立たせてほしい。娘は夢を追いかけているのです。」という両親の強い願いを大学が受け、全米大学体育協会(NCAA)に働きかけ、特例措置として2週間早められた。

試合会場も2000人ほどしか入らない母校の体育館ではなく、40キロほど離れゼイビアー大の1万250人収容のアリーナになった。チケットは開始30分で完売し、試合はFOXが生中継。会場は満員で皆が観戦した。

ヒルさんは、ハイラム・カレッジ戦に先発。前半の開始17秒、ゴール下で左手でシュートを決めた。後半の残り26秒から再びコートに登場すると、今度は麻痺が強くなっている利き手でもある右手でシュートを成功させた。

「黙って座って死ぬのはいやだ」、この言葉に皆が感動し涙した。試合は、66―55でマウント・セントジョセフ大が勝って白星発進した。昨日の尊厳死選んだ人と前向きに少しでも生きようとする人、死に直面してどちらも勇気がいる。

ヒルさん


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