フィギュアスケート グランプリシリーズ第3戦、中国杯最終日は8日、上海で行われ、ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦が、リンク上でまさかの流血アクシデントに見舞われた。
フリー演技前の6分間練習中、後方へ勢いをつけて滑っていた羽生が振りむきざま、閻涵(ダンカン、中国)と正面から激突。羽生は、その場でうずくまり、いったん立ち上がろうとしたが起き上がれず、リンクの上に仰向けになった。
救護隊がリンク内に入り、羽生の肩を抱えてリンクの外へ誘導。羽生のアゴ付近は流血、首筋にも横に血の跡が見れた。
衝突した両選手とも、出場できるか確かめるために、再開された6分間練習にリンクに出てきたが、特に羽生はフラフラの状態。
その後、両者とも、自分の番で滑った。羽生は、治療のための大きなテープを頭に巻いて出場し、ジャンプで5度転倒したが滑りきった。閻涵も演技に精彩に欠いた。
結果、羽生の成績は2位だった。1位はマキシム・コフトゥン(ロシア)。羽生は、演技終了後にあごを7針、右側頭部を3針縫ったという。
9日には、エキシビジョンが予定されているが、羽生はキャンセルして日本に帰って精密検査を行うという。
怪我を負った状態で出場して、もし将来にも関わる大きな負傷をしてしまうリスクを考えると、回りの者は出場を止めるべきだったと思う。