2014年11月20日木曜日

中国の温暖化ガス対策に対する姿勢

先日12日、北京でAPEC首脳会議が開かれた時、オバマ米大統領と習近平国家主席との会談があって、地球温暖化対策について両国が発表した。そこで、出された中国の発表は、本当かと耳を疑うものだった。

オバマ氏は米国の温暖化ガス排出量を2025年までに、05年と比べて26~28%削減する新たな目標を表明。

一方、習氏は中国国内の二酸化炭素排出量を30年ごろをピークに減らす方針を示した。要するに、30年まであと16年間は排出は増えるけれど、その後はなんとかするというもの。ピークまでの増加量をどう抑制するかについては何ら言及していない。

現在中国の排出量は年間8億トン以上。年々の増加量も、日本の排出量の約半分に相当する勢い。大国としての責任をどう考えるのか。こういう時、中国はまだ発展途上国だからという論理で反論する。先進国は今までどれだけ排出してきたのかと。

中国がこのまま30年まで排出量を増やすとしたら、日本の大気は、PM2.5も含め、だいぶ影響を受け、健康被害は甚大だ。

問題が多い中国に、ちゃんともの言うには日本だけでむつかしく、近隣のアジア諸国と共同していかないといけない。安倍首相が外交に力を入れる理由の1つはここにある。

二酸化炭素排出に関しては、日本も問題がないわけではない。日本は世界全体排出量の約3.7%を排出しており、けっして少ないわけではない。排出権を他から買っていないで、日本の技術力でエネルギー改革を推進しないといけない。

しかし、それにしても、安倍首相が習氏と会った時の、習氏の憮然とした態度はいただけない。ホスト国の首長がとる態度ではない、と思うのは私だけでしょうか。孔子の教えはどこにいったのでしょうか。


二酸化炭素排出







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