ビタミンCは、加熱調理で壊れるというのが通説だったが、どうもそれほどでもないらしい。
ビタミンCは、私たちの体内で作ることができないので、食事からとる必要がある。成人で一日あたり100mgが必要。欠乏すると「壊血病」という体じゅうの血管から組織に血液が漏れ出てくる病気になる。
コロンブスがいた大航海時代、船乗りは野菜がとれないで壊血病になった。時代の後半には、レモンやライムを持っていてビタミンCを摂取していた。
ビタミンCは、コラーゲンの合成にも必須で(実は、壊血病もコラーゲンが合成できないことで血管組織がもろくなることが原因で起こる)、ビタミンCがお肌に大事なのは、このため。
コラーゲンが入ったサプリやドリンクがあるが、飲んだでも胃液で分解されるので、「飲んだらお肌がスベスベ」というのは、気持ちだけで科学的にはありえない。コラーゲンを飲むなら、ビタミンCをとった方が賢明。
話がそれたが、ビタミンCそのものを熱処理しても、ほとんど分解しないらしい(栃木大学の文献はココ)。26時間加熱を続けても、25%くらいしか分解しない。
ビタミンCは、酸化もされやすいが、酸化したビタミンCも体内では、ビタミンCとして利用される。
というわけで、どうも今まで考えられていたほど、ビタミンCは壊れないようだ。
ビタミンCの含量の多い食品としては、ピーマン、ししとう、ゴーヤ、ブロッコリー、さつまいも、じゃがいも、かいわれだいこん、いちご、ゆず、レモン、など。お肌などの健康のためにも、ビタミンCをしっかりとりましょう。