2015年10月8日木曜日

「やけど虫」で痛いめに会わないために

「やけど虫」をご存知でしょうか?体長が6mmほどのアリに似た細い虫で、畑や家庭菜園など土を触っている人は一度はひどい目にあっているムシ。ただし、このムシが原因とは気づいていないかも。

このムシの毒は強力で、やけどのようになるので、「やけど虫」と呼ばれる。蚊の場合、さされてすぐに腫れるが、「やけど虫」の場合、火傷のようになるのは数時間後なので、このムシが原因ということに気づきにくい。

「やけど虫」の正体は、「アオバアリガタハネカクシ」というカブトムシと同じ甲虫目に属するハネカクシの仲間。小さな前翅の下に後翅が折り畳まれて羽を隠しているようになっているので、その名がある。

「やけど虫」は、日本全土に分布していて、水田、畑、湿潤な草地にいる。「ペデリン」という有害物質を体内に持っていて、人に止まったときに触ったりすると、体液が付着し、そこが数時間後に発赤し、火傷のあとのような水疱になる。

光に集まってくる習性があり、部屋の中にも入ってくることがあるので注意が必要。翌朝になって火傷のように腫れているので、「ヤモリのしょんべん」という所もある。

ムシが体についても叩いたり潰すのではなく、払いのけるようにする。以前カメムシを捕まえて捨てる方法(ココ)を紹介したが、同じ方法が使える。もし潰してしまった場合、すぐに流水で洗い流し、ステロイド軟膏を塗っておくとよい。


やけどムシ






















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