2015年10月11日日曜日

可愛いサルの顔そっくりのランの花

[人面魚]が以前に流行ったことがあったが、こちらは「猿面花」とでもつけたくなるような花。

ラン科ドラクラ属に属する植物はどれも独特な花を咲かせる。ドラクラは吸血鬼のドラキュラという意味で、動物の顔などの異様な模様をしているものが多いから。

このランは、南アメリカのコロンビアからエクアドルのアンデス山脈の、標高1500-2500mの高地で見られる。湿度の高い雲霧林の樹木に着生していて、地面から生えているわけではない。

先日、京都府立植物園の温室で、サルの顔のように見えるランが開花したと、ニュースがあったが、これは、「ドラクラ・ギガス」という種類で、花の中をよく見ると、サルの顔がみえる。「モンキー・オーキッド」ともよばれる。「オーキッド」はランという意味。

花びらの1つが大きく舌のようになっているのが「唇弁」で、その色や表面がハエなどの昆虫を誘因するようになっていて、これらの虫によって、花粉が媒介される。

百聞は一見にしかず。どれくらいドラクラ属の花がサルにみえるか見てください。

ドラクラ1

ドラクラ2

ドラクラ3



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