2015年10月2日金曜日

差別受けた高校生が「時の人」に

本日の話は、考えさせられるところもあり、ほっとした気持ちになるところもある。

米国テキサス州の高校で、自作のデジタル時計を「爆弾」と間違われ、学校に持参した14歳の男子生徒が誤認逮捕された。

男子生徒のアーメド・モハメドは、イスラム教徒。機械いじりが好きで、ペンケースを利用してデジタル時計を自作。出来た時計を見た技術の先生は、アーメドをほめたが、他の先生には見せないよう忠告した。

英語の授業中、かばんに入れていた時計から突然アラームが鳴り出した。英語の先生が時計をみて「時限爆弾ではないか」と大騒ぎ。時計を没収するとともに、警察に通報。駆けつけた警察官にアーメドは逮捕されてしまった。

このニュースが広がって、差別ではないかという非難する声が、方々から上がり始めた。「白人の子供が核融合炉を作ればクールで、イスラム教徒の子が時計を作ってもクールじゃないんだ」と。

オバマ大統領が、「かっこいい時計だ。その時計を持って、ホワイトハウスに来ないか」とツイート。ホワイトハウスに招待することになった。

フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグも「何かクールなものを作ろうとする技術と野心は称賛されるべきだ。いつでも会いに来てよ」と書き込み、会社に招待。

NASAの有名な地質学者、フレッド・カレフ氏も「火星探査車を見たいならいつでも言ってよ」と、NASAに招待するなど、IT系を中心とした多くの技術者や起業家が、アーメドを応援した。

特に9.11以来、イスラム教徒に神経質になっている米国人の行き過ぎた反応には考えさせられるが、男子生徒を元気づける人たちの声にほっとした気持ちになった。

ちなみに、アーメド君は名門マサチューセッツ工科大学を経て、技術者になるのが夢という。エールを送りたい。






















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