2015年10月14日水曜日

知らなかった:足の指は思ったより鈍感

手の指の感覚のするどさは、例えば、ものの表面を触ると1mmの1000分の1(ミクロン)ぐらいの小さなデコボコを感知するほど繊細と言われる。

足指も負けず繊細だと思うかもしれない。例えば、新しい靴になじむのに時間がかかるし、ほんの小さな小石が1コ入っていても、出さないと気持ちが悪かったりする。

ところが、最近の研究で、足指はそれほど敏感でないことが分かってきた。

目を閉じ、他の人に足指を1本つついてもらい、それがどの指だったかを言い当てる実験をした。

意外なことに、実験に参加した人々の中で(一番大きい指の隣にある)第2指を言い当てられなかった人は半数近くに上ったという。

第2、3、4番目の足指のそれぞれの平均正答率は、57%、60%、79%という結果となった。半数近くの被験者が、足の指が1本「欠けている」ような感覚があるという。

一方、手指で同様の実験を行ったところ、ほぼ100%だった。

コンパスなどのような先端の2点で皮膚に触れると、その幅が広いと2点と感じられるが、幅を狭くしていくと1点と感じるようになる(二点弁別活法)。この方法で、手指で幅を測定すると2mm以上離れていると2点に感じられる。

ところが、足指は11mmとだいぶ鈍感になっている。ちなみに、舌先は1mm、一方背中は68mmだ。


足指


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