よく助かったと思う。北海道七飯(ななえ)町の山林で親に「しつけのため」と5月28日に置き去りにされ、行方不明となっていた小学2年生が6月3日朝、無事保護された。
捜索が長期化し、もう合同捜査本部を解散し、3日からは規模を縮小して捜索する予定だった。ニュースを聞いて、ヒグマもいる山林なのでもう難しいかもと思っていた。
人の車に石を投げたりして言うこときかなかったので、反省させる目的で山林の道路で車から下ろして500mほど行って戻ってくるといなかったのが発端。
子供は行方不明になった山中から北東に約5キロ離れた自衛隊の演習場内の宿営施設の中で発見された。捜索隊がちょうど捜索しなかった場所だった。
施設の中にはマットがあり、その中に入って体温低下を防いでいた。また建物には水道があったので、水も確保できていた。食べ物がなくよくもったものだ。
もし山林にいれば体温が下がり、水もないので危なかっただろう。
このニュースは世界中で取り上げられたようで、英国BBCでは「奇跡的生還」としている。ニュースに使われた写真がかわいらしい。はやく元気に回復して、よいこになってほしい。
西欧では「しつけ」のために、どなったりするだけでも精神的虐待になるとされている。西欧では、「タイムアウト」と呼ばれる方法が有効とされている。
まず、子供に対してどなることなく不快な顔で臨む。子供にとって一番嫌なことは親が不快な顔をし、無視されること。その後、子供を他の静かな場所に移してひとりにさせ、原因を考えさせ過ちを自覚させる。大事なのは、ひとりにさせる時間は数分程度にする。