ソチオリンピック、スキージャンプ団体で日本チーム(清水礼留飛、竹内択、伊東大貴、葛西紀明)は、長野オリンピック以来 16 年ぶりに銅メダルを獲得した。15日のジャンプラージヒル個人戦での葛西(41)の銀メダルに続く快挙。竹内選手は難病にかかっていたのにがんばった。
竹内択選手は、試合後の記者会見で、重い病気を抱えながら大会に臨んでいたことを明らかにした。先月、ワールドカップ遠征中に高熱やせきが止まらなくなって緊急帰国し、血管障害の難病の可能性が高いと診断を受けた。
この病気は「チャーグ・ストラウス症候群(アレルギー性肉芽腫性血管炎 )」という、120 万人に 1 人がかかるといわれる難病で、40 度近い高熱やぜんそくの発作などの症状が出るとのこと。
竹内選手は、薬を飲みながら治療を続けていて、「 メダルを獲得したら、病気を公表しようと思っていました。家族の支えがあってオリンピックの舞台に立てた。同じような病気と戦っている人に勇気を与えられたらうれしい 」と涙を浮かべて話したという。
「 チャーグ・ストラウス症候群 」は、気管支喘息やアレルギー性鼻炎をもつ人に、白血球の一種である好酸球の著明な増加を伴って、細い血管に血管障害(血管炎)を生じる病気。原因は不明。