2014年2月6日木曜日

第6の味覚! 肥満と関係

人間の舌が感じる基本の味は5種類。 甘味、酸味、塩味、苦味、そして一番最後に発見されたうま味である。しかし最近の研究で、新しい第6の味が加えられるかもしれない。その味とは、「脂肪味」である!

2012年、ワシントン大学医学部の研究者たちは、舌の味蕾(みらい:味を感知する器官)に脂肪分子を感じる化学受容タンパク質CD36があることを発見した。

脂肪の味をどれほど敏感に感じるかは、人によって異なる。CD36を多く持っている人は、その半分のCD36しか持っていない人より脂肪味に8倍敏感であることが分かった。

このCD36は人の肥満に深く関っていて、脂肪の味に対して敏感になっている人は、脂肪の少ない食品でも満足でき、体重増や肥満が少ない傾向にあるという。

なぜ脂肪に対して敏感な人と、そうでない人に分かれるのかは不明だ。それを解明できれば、無理なく食事での脂肪摂取を抑える方法を開発でき、肥満や糖尿病などの食事指導にも役立てられる可能性がある。

現代社会では、高脂肪の食品を容易に入手し消費できる。高脂肪の食品を食べ続けることで、脂肪に対して味覚が鈍くなっている可能性がある。その結果、高脂肪の食品を食べすぎてしまうおそれがあるという。





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