2014年4月23日水曜日

エキノコックス症、ペットの犬や猫にご注意

愛知県阿久比町で犬のふんから、寄生虫「エキノコックス」の卵が見つかった。エキノコックスは、主に北海道に生息しており、キタキツネが感染して危険ということで有名だが、他の犬科の動物も感染する。

犬のエキノコックス症としては、今回の発表で、愛知県が最南端ということになった。実は、だんだん感染が南下してきている。今回の感染は、北海道から感染した犬が持ち込まれた可能性もあるということだ。

寄生虫「エキノコックス」の、終宿主はイヌ科の動物で、その糞便中に虫卵が排出され、周囲の地面や水、植物等に移る。これが、中間宿主(主に草食動物)に経口摂取される。中間宿主の十二指腸・小腸上部で孵化、感染する。終宿主(イヌなど)が単包虫を含む中間宿主の臓器を食べることで、終宿主に戻る。

感染しているイヌに触ると、ヒトも経口感染する。腸壁から血管、リンパ管を経由して、寄生虫は様々な臓器に移動し、重篤な症状を引き起こす。感染者の98%が肝臓に病巣が出現する。肝不全、胆管閉塞、結核類似症状などを引き起こす。

症状はゆっくり進行し、成人で10年、小児で5年以上かかる。発症前の診断と治療開始が重要で、発病すると五年後の生存率は30%といわれている。

毎年約20名がエキノコックスに感染している。ペット犬を山に連れていかない、犬の定期的な検査、条虫駆除が重要。野生動物には触らない、生水を飲まないことが大事。ネコにもイヌほどの確率ではないが(5%) 感染するので注意が必要。

キタキツネ