南米チリ北部で、日本時間2日午前8時46分ごろ、大きな地震があった。マグニチュード8.2。震源地は、チリ北部の都市イキケ沖の北西約95キロ。日本にも、明朝、津波が到達する可能性がある。
米海洋大気局の太平洋津波警報センターは、チリ、ペルー、エクアドル沿岸に津波警報を発令。イキケで2メートル超、北に約70キロ離れたチリのピサグアでも2メートルの津波が観測された。
チリ政府は、地震発生から間もなく沿岸部全域に避難命令を出し、車を使わずに避難するよう呼びかけた。確認された死者は6人、負傷者も出ているという。チリでは余震が続き、チリ政府は1日深夜、少なくとも6時間は避難を続けるよう呼びかけた。
太平洋は丸い形をしているので、一度拡散した波が再度チリの反対側の日本に来たとき、そのエネルギーが日本列島に集中してくるので、地球の反対側の現象と高をくくっていられない。
日本には、明朝、津波が到達する可能性がある。午前5-8時ごろと思われるので、海に近寄らないこと。第一波のあと、さらに大きな津波が来る可能性もある。
2010年2月にチリ中部沿岸で起きたマグニチュード8.8の地震では、およそ22時間後に北海道根室市に30センチの津波が到達し、それからさらに3時間以上経って岩手県や高知県を1.2メートルの津波が襲った。
1960年のチリ地震(M9.5)でも、発生から22時間以上経って日本の太平洋岸を1~4メートルの津波が襲い、三陸沿岸を中心に142人の死者・行方不明者が出た。
(参考:朝日デジタル)