2015年4月10日金曜日

両陛下パラオに訪問 実は日本ゆかりの地

天皇皇后両陛下がパラオを訪問された。 パラオ共和国は、太平洋上のミクロネシア地域の島々からなる国。首都はマルキョク。

場所は、岡山市の真南、フィリピンの横くらい。人口は2000万人くらい。国旗は、日本と同じ日章旗のデザインだが、海を表す青地に月を表す黄色い丸が配置されている(↓)。

パラオは、スペイン、ドイツの植民地を経て、第一次世界大戦の後、日本の委任統治領になった。その後、多くの日本人が移住し、学校や病院、道路など各種インフラが整備された。

第二次世界大戦時は、日本の要塞ができ、米国との激戦になり、1万人を越える日本人が戦死した。戦後、アメリカがパラオを国連からの信託で統治下に置いた。

様々な国に統治されてきたが、日本以外の国は、インフラ整備、産業、教育に努力しなかっただけに、パラオは親日家が多い。

現在でも日本や日本語に親しみを持ち、子供に日本人の名前をつけるパラオ人も多い。パラオ語には多くの日本語の言葉が取り入れられている。たとえば、ベントウ、ニツケ、エモンカケ、ヤスミ、センキョ、アリガトウ、チョットマッテクダサイなど

今回の両陛下の訪問は、陛下の強い希望からという。パラオとの友好親善とともに、戦没者の慰霊が目的。空き缶などを売って両陛下のために横断幕を準備しているニュースは心打つものがあった。

ペリリュー州の知事は、慰霊が行われる4月9日を「両陛下ご訪問の日」として、今後も州の祝日とすることを法律で決定したという。ありがたいことだ。

戦争で亡くなった方々のご冥福を、両陛下とともにお祈り申し上げます。


両陛下パラオで




パラオ国旗

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