2015年4月22日水曜日

まつ毛は何のためにあるか 深イ話

まつ毛は目のまわりにはえていて、ホコリなどが目に入らないよう物理的に保護しているだけでなく、ネコやネズミのひげの触覚のように敏感にできていて、何かがまつ毛に触れると自動的に目を閉じるようなセンサーになっており、眼球を守ることができる。

最近の研究で、まつ毛にはこれ以外にも機能があることが分かってきた。

適切な長さのまつ毛は目からの水分蒸発量を最大で50%抑制できるという。また、まつ毛は空中に浮遊する細菌やその他の病原菌が眼球の表面に付着するのを防ぐ。

まつ毛は多くの病気から私たちを守っているわけだ。

まつ毛はどんどん伸びることはない。まつ毛の長さにも意味があった。体の小さなハリネズミから巨大なキリンに至るまで、まつ毛のある22種の哺乳類で、まつ毛の長さは目の幅のおよそ1/3だった。

この黄金比1/3に意味があるかを調べたところ、水分の蒸発量も目の表面に付着する微細な粒子の数も、まつ毛の長さが目の幅の1/3のときに最も少なかった。

視界をさえぎることなく、ドライアイを防ぎ、細菌の眼球への付着を最小限に抑えるために最適化された長さになっているという。

まつげの構造の研究は、太陽光パネルを保護するスクリーンにも応用可能という。光は必要だが、ほこりはつかないような構造にできるというわけ。まつ毛のついた太陽光パネルというのは笑ってしまいますね。

ところで、まつ毛の短い女性だと、つけまつ毛でドライアイや目の病気の予防になるかも。では男性はどうしましょうかねえ。最近まつ毛を伸ばす薬が販売されはじめたので、これ使うのも一考(以前のblogを参照ココ)。


キリンのまつ毛




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