2015年4月8日水曜日

つんく♂声を失くす 声を取り戻す方法

先日、つんく♂さんが声を失くしたと、母校の近畿大学の入学式で公表した。つんく♂さんは人気バンド「シャ乱Q」のボーカル、そして「モーニング娘」などのプロデューサーとしても活躍してきた人。

「去年からのどの治療をしてきていましたが、結果的にがんが治りきらず、いちばん大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」と、声帯を摘出する手術を受けて声を出せなくなったことを後輩の前で無言でスライドに文字を出して公表した。

「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。私も皆さんに負けないように、新しい人生を進んでいきます」と新入生を励ました。

声帯をなくしても、声を取り戻す方法は3つある。電気喉頭による発声、食道発声、咽頭形成法(シャント)による発声。

電気喉頭による発声は、先端に振動板がある懐中電灯に似た装置をのどに直接当て、振動音をロ腔内へ伝えて発声する方法。ロボットのような一本調子の声になりやすい。

つんく♂さんが挑戦しようとしているのが、食道発声。肺でなく胃にためた吸気を逆流させ、食道の一部を振動させるもの。簡単な声がでるまで3ヶ月という。ただ、ゲップがうまく出来る人でないとむつかしいようだ。

咽頭形成法(シャント)による発声というのは、原理は食道発声と同じ。手術で、気管と食道をシリコン製の短いチューブでつないで連絡路(シャント)を作る。この通路を通して肺から息を食道内に引き込み、食道を震わせて声を出す。

ぜひ、歌声を取り戻してほしいものだ。


つんく


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