文部科学省の理屈は、「少子化で子どもの数が減少していて、産業界が望んでいる即戦力を持つ人材を育てる必要がある」とのこと。教育改革が政府の成長戦略の1つとのこと。
大学は深刻な少子化に直面している。高校を卒業する年齢である18歳人口は、1992年の205万人をピークに、2031年度には100万人を切り、半減する見込みだ。少ない数の人材を理系に向け、産業界に即役立つ人間として送り出そうという考えらしい。
スタートレックのスポックは論理的思考派で典型的理系。一方、カーク船長は理屈を越えて五感六感で勝負する文系タイプ。理系と文系の両者がうまく働いて初めてエンタープライズ号は動いていたわけだ。
産業界は、本当に即戦力の理系の学生のみを求めているのだろうか?企業と違って、短期の成果を求めるのではなく、時間がかかっても将来に役立つ人材育成や研究こそ大学に求めたい。
今までの総理大臣のほとんどが文系で、理系は鳩山由紀夫と菅直人氏だけ。これを考えても文系を消滅させることを再考してほしい。