2015年11月21日土曜日

ペット犬や猫の細菌で胃潰瘍、胃がんになる

胃潰瘍、胃がんの原因の大部分は、ヘリコバクター・ピロリ菌が原因といわれてきた。しかし、最近、犬や猫から感染するピロリ菌以外の細菌ハイルマニイも原因菌であることが分かってきている。

日本でのピロリ菌感染率は、20代で10%以下、30代で15~20%、50代だと50%以上。感染するのは免疫力の弱い幼児期で、この時期の衛生状態が悪かった50年前は感染しやすかったからだ。大人になると感染はほとんどない。

ピロリ菌に感染しているからといって、胃潰瘍や胃がんに必ずなるというわけではない。統計的には2.9%の確率で、100人に3人はけっして低くはない。最近は簡単にピロリ菌検査が行できるようになってきているので、一度は確認されるとよい。(以前のBlog参照ココ

ピロリ菌さえなくなれば、と思っていたら、ピロリ菌が検出されないのに、細菌性の胃潰瘍や胃がんがあることが最近分かってきている。ピロリ菌陰性の胃疾患患者の胃を調べたところ、全体の6割でハイルマニイ菌の感染が確認されたという。

ヘリコバクター・ハイルマニイは、ピロリ菌と同じヘリコバクターに属する。ピロリ菌はヒトにしか感染しないが、ハイルマニイ菌はペットの犬や猫が持っていることが分かっている。

まだ、ハイルマニイ菌の感染については分かっていないことが多いが、ピロリ菌の性質と同じと考えると、主に子供が感染すると予想される。子供がペットとなめりあったり、キスするのは止めた方がよいかも。


ハイルマニ


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